皆様、こんにちは。
前回は、裾をほつれされるために、色々と実験を行いました。
いよいよ裾補修を行っていきます。
申し訳ございません弊社ではほつれ等を修理する事は出来ません。
ご使用頂いた雨合羽を高周波ミシンで縫製した場合、異物があると火花が発生します。
雨合羽に穴が開くだけでなく、職人達も火傷を負ってしまうため、
お受けする事が出来ません。
私も火傷を体験しましたが、皮膚の一部がクレーターのようにえぐれてしまいました…
ご了承願います。
ご参考に留めて頂きますよう、よろしくお願い致します。
裾補修開始
1.まずは汚れた雨合羽を洗います。
2.日陰でよく乾燥させます。
濡れたままですと接着剤が着きません。
日向で干した場合、雨合羽やゴムが紫外線で劣化する可能性がございます。
3.切れてしまった部分の裾をカットしていきます。
今回比較用に、
①片方は生地を切ったまま
②もう片方は接着剤で折り返す
ことにしました。
4.セメダイン 軟質ビニール用接着剤(クリックでヨドバシカメラ様の商品ページ)を塗布し、
1分程度待ち、
張り合わせてから、仮止め用にガムテープを貼りました。
(※仮止め用のおすすめテープは後で説明致します)
重しを載せて一晩おきました。
テープと接着剤の相性
接着剤とガムテープの相性が悪く、剥がすとべたべたします…
シンナー等で奇麗にしましたが、あまりお勧めできる方法ではありませんでした。
そこで、布テープ、マスキングテープ、養生テープで接着剤と相性の良いテープを探しました。
①折り返し、②表、③裏に接着剤を塗布し、その上に各テープを貼り、
重しを載せて、3時間待ちました。
結論から言いますと、布テープが一番べとつかずに接着されていました。
確認のため白の生地を使い、再度実験してみた所、
奇麗に仕上がっています。
カット、折り返しのどちらが良い?
最初に実験したガムテープを使用した折り返しと、裾カットの写真になりますが、
私は折り返した方が好みです。
ただ手洗い⇒乾燥⇒塗布⇒乾燥に一晩と約2日かかります。
ダメージ裾になるように、アスファルトにこすりつけながら20分程歩いていきます。
かなり汚すことに成功です!
裏生地はこのようになります。
ほつれにくい生地なので、それほどほつれていません。
手洗いし、
このようになりました。
カットしたタイプもさほどほつれていませんでした。
ただガムテープと接着剤の相性が悪く、接着が甘いところがありました。
布テープタイプをたわしでゴシゴシすると
布テープ&接着剤タイプタイプも洗っていきます。
ゴシゴシ洗ってみましたが、接着剤は良く着いていました。
製品との比較になります。
思っていたよりもきれいですよね♪
まとめ(私の感想)
・接着剤はセメダインCA-213 ビニール用を使用
・折り返しする場合は、布テープで止める
ご参考に留めて頂きますよう、よろしくお願い致します。
皆様、他に良い方法がございましたらぜひぜひ私まで教えてください。
よろしくお願い致します。
お電話で詳しく教えて頂く事もございます。
ご遠慮なくお問合せ下さい。